突然だが、私には付き合いの長い友人がいる。
当然ながらその友人の実名を出すわけにはいかないので、彼女のことをここでは『花子』と呼ぶことにする。
ポンコツな私とは真逆のしっかり者な花子との出会いは小学生の頃、人見知りな私に彼女から話しかけてくれたのがきっかけ。
のんびりした性格の私にいつも付き合ってくれたのが花子なのだ。
しっかり者の花子は責任感が強く、学生時代は自ら立候補して学級委員長を務めていた。
ただ真面目なのではなく、時にはユーモアのある発言をする花子はクラスの人気者。
優しくて、責任感が強く、時時と場合に併せて臨機応変に対応できる、
そんな花子は、昔から私にとって『憧れの人』である。
小学校から高校まで私達同じ学校に通ったが、進路の違いから大学は異なる学校に進学することになったが、大学生になっても時折連絡を取り合い、お互いに講義がない時などに一緒に遊びに出かけたりした。
そんな花子も私と同じくこの春から新社会人。
近況を聞いてみると、彼女も慣れない新社会人生活に苦戦しているらしい。
そこで、花子は仕事中ににしてしまったミスと、そのミスに対する対処法をノートにメモしているのだそう。
そうすることで同じミスをしないようにより注意することができるだけでなく、対応策について記録しておくことでもしもまた同じミスをしたときに自分で対応できるようになるのだという。
この方法で花子は入社当初に比べれば仕事の中でミスをすることが減ったらしい。
もしかしたら私に足らないのは花子のようにミスを減らすため工夫なのかもしれない。
ポンコツから脱却する足がかりにするために、私も花子のようにミスを減らすための工夫をしていきたいと思う。